夏の暑さが長引き、久しぶりの訪問となりました
こんにちは。
今年の夏は異常な暑さだったうえに、10月上旬まで暑さが続きましたね。
夏の暑さが厳しい間は、切花のもちが短く、訪問時に外で選んでいただくことも熱中症の危険が伴うため、過ごしやすくなった10月中旬に石部のケアハウスさんへ訪れました。
もちろん、この日もことと一緒です。
ケアハウスさんの玄関前へ到着すると、ことは「来たよ!」と言うかのように「わんわんっ」と声を出していました。
私は、移動販売車のバックドアを開けてカーテンをマグネットで車体に固定をします。サイドドアを開き準備は完了。
移動販売のスタート
秋は実物が多く出回る季節なので、季節を感じてもらえるよう野ばらの実やユーカリの大きな実がついたベルギーフレッシュを用意しました。またお花のもちが良いらん系のお花や、いつも人気のアルストロメリア、ガーベラなど約20種類ほどのお花が並びます。
「ことちゃんの声が聞こえたから、急いで降りてきたよ~」
「ことちゃん久しぶりだね。大きくなったね」
とこの日も人気のこと。

ちなみにことは体重が増えて大きくなったわけではなく、サマーカットをしていた超短髪ヘアから、秋に向けてもこもこヘアに伸ばし中だったので、毛の影響でひと回り程大きくなりました。
「この毛すごいね。あったかそうだね。」とほめてもらっていました。
お花が大好きな〇〇さん
施設のスタッフさんが来て、「いつも楽しみにされている〇〇さんは、今日外出されていて帰りは間に合いそうにないからお花を買っておいてと頼まれたんです。よかったら花の森さんのおすすめでお花を選んであげてください(^^)」と話してくださいました。
どのお花が喜んでもらえるかな、こっちのお花のほうがお好きかな?と迷いながらお花を選んでいきます。〇〇さんはお花が大好きな方。いつもユリやアルストロメリアなど華やかで上品な雰囲気を選んでくださっていたので、まずはお好きそうなお花を選んでいきます。他には、少し珍しいお花があると喜んでもらえるかなと思い、小花がたくさん咲いたボリュームたっぷりのワックスフラワーを合わせました。
選んだお花を見ながらスタッフさんと「〇〇さんが好きそう!」と盛り上がります。そのお花を見た別のスタッフさんが「素敵な組み合わせ~!私も同じ感じであわせてください!」とご注文。
私は褒めてもらえたことに心を弾ませながら、お花を合わせていきます。
そんなやり取りをさせてもらっていると、移動販売車の隣や前方にはデイサービスの施設から送迎車へ移動される利用者さんが通られました。ことを見つけて手を振ってくれている方や、笑顔を向けてくださり、ことの存在は一瞬で人の心を温かく包んでくれる力があるなと実感しつつ、私も嬉しくなりました。
販売を開始してから40分ほど時間がたつと、外出されていた〇〇さんが帰ってこられました。
「今日はいなくてごめんね。来てくれている間に帰りが間に合わないかもしれないと思って、お花を買っておいてとお願いしといたよ。」と話しかけてくださいました。
選んだお花をお見せすると、「わぁ!素敵なお花!」と満面の笑み。この瞬間が花屋の私にはたまらなく嬉しいのです。
皆さんの温かいお見送りに包まれて
それから他の利用者さんやスタッフさんとお話をしていると、あっという間に訪問終了時間である1時間が経過しており帰る時間になっていました。次回のスケジュールをご相談して、この日は終了です。
サイドドアとバックドアの扉を閉めて車に乗り込み、ことは助手席に座ります。
窓を開けて挨拶をすると、ことは窓に手をかけて皆さんに挨拶しているかのように皆さんのほうを向いてにこにこ。
スタッフさんたちが笑顔で手を振って見送ってくださる中、ケアハウスさんをあとにしました。
次は年末に訪問予定です。ことは一段ともこもこに毛を伸ばす時期なので、また大きくなったねとびっくりされるかもしれません♪今から皆さんの反応が楽しみです。
